SFと聞いて興味が湧いたので、早速読んでみた。
広瀬正氏は、不遇のSF小説家と言われているそうで、SFの黎明期最高傑作と言われながらも、その評価を得ることが出来ぬまま亡くなったそうだ。
結構SF好きなおいらだったが、知らなかった。
そのぐらい期待高まる作品に、胸躍らせながら読むことにした。
物語は、昭和20年終戦直前から始まる。
空襲の描写、戦前の東京の様子など、様々な史実を基に描写されていて、其処に生活している人々の様が良く書き込まれている。おいらは昭和四十年代の生まれだから、さすがに戦前の暮らしの様子は知らないのだが、この作品を読んでいると、その頃の情景が浮かんできてあたかもそこで生活しているような気分に成ってくるのだ。
「タイムマシーン」
その不思議な乗り物を使用して、様々なパラドクスを作り上げている。当時の新聞記事をそのまま文中に挿入しているので、多少読みにくく感じる時もあったが、このおもしろさは久々に格別で、読み始めから一気に読み終わってしまった。お陰で寝不足気味だ
現実の中にあるサイエンスフィクション。
こういう設定は、推理小説に慣れたおいらでも抵抗無く入れる世界だ。なんだか、今居る部屋の扉を開けたらその向こうに広がってそうな世界、そう言うSFならもっと沢山の人に読んでもらえそうな気がする。
時間旅行物に良く登場する複線とか、ネタ証しの回想部分も本当におもしろくてたまらない。広瀬正氏の切り口はすごい。星新一も巻末の解説で褒めているが、切り口が斬新でとても昭和の初期に書かれた作品を感じさせない。今の時代だったら、映画化しても十分興業が出来るんじゃないかと思う。
ただ、頭の悪いおいらは、ツイードの上着のシーンが未だ理解出来ていなくて・・・。
と言う訳で、とりとめもなく感想を書いてみたが、やっぱりあまりネタをばらしても他の人のために成らないと思うので、これぐらいにとどめておこう。
サスペンス好きの人にもお勧めのちょっと甘酸っぱい香りのするSFを堪能してください。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございます。







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